インタビュー

ひとクラス上のFXシステム構築を可能にしたALTIBASE

インターネットの創世記からネットワークサービス、システムインテグレーションを展開してきたIIJ。インターネットトレーディングシステムについても多くの実績を持っており、FXシステムについてもそれまでのシステムとは格段のパフォーマンスとクオリティを持つ「IIJラプター」を投入し、話題を集めています。IIJラプターのコアとして採用されたALYTIBASEについて、IIJの時田氏にお話をお伺いしてみました。



株式会社インターネットイニシアティブ 常務執行役員 金融システム事業部長 兼 クラウド事業統括 / 時田一広

パフォーマンス、品質ともに要求度は高度に

わたしたちがFXシステムに参入しようと考えた5年ほど前、FXシステムは過渡期にありました。たとえば、アメリカの雇用統計が発表されたりすると為替は瞬時に動く。動いた為替に対して介入があったりすると、さらに激しく動く。何銭、何十銭という世界で激しく値動きするところに、お客さんからオーダーが入ってくる。もの凄くクイック・レスポンスを要求されるのがFXシステムなんです。そして当時のFX市場は急拡大しており、システムがトラフィックの急増に対応できず、取引に必要なパフォーマンスを十分に発揮しているとは言い難かった。そこで、わたしどもIIJとしてはFXシステム参入にあたり、一段界上のシステムを構想しておりました。パフォーマンスも十分、たとえば秒間1000件以上の約定処理はしたい、品質も確保したい、もちろんコストも適切なものでなければFXシステム市場において勝算はない。要求仕様に該当するようなプロダクトを探して、見つけたのがALTIBASEというわけです。メモリとディスクのハイブリッドデータベースエンジンということで高速性も満足できる、金融機関への導入実績も数多くあり信頼性もありそう、データバックアップ機能も大丈夫そうだ、ということで採用を決めました。導入はスムーズに進みましたし、導入直後の問題もすぐに収束して、本稼働は何の問題もなく順調に行われています。

今後はFX以外の領域においても、活用して行きたい

現在FXシステム「IIJラプター」のコアとして活用していますが、今後ラプターの顧客をこのまま増やしていく方向で考えています。その先はFXシステム以外のところでもALTIBASEを活用したシステムを多方面で展開したいと考えています。大量のトランザクションを高速で処理するような領域にニーズがあると思われるので、金融で言うと取引系、他業種で言うと大規模ECサイトであるとか、大規模情報サイトなどにSLTIBASEのアドバンテージが活かせると思います。こうした用途領域ではNO-SQL系のキーバリューストアとかHADOOPなどの使用を検討しているところもあるのですが、ALTIBASEも候補になり得えます。あとは冗長構成をリプリケーションで行っているので切り替えが非常に早いし、コストパフォーマンスにも優れています。最近各企業が災害時の事業継続を担保する必要に迫られていますが、こうしたケースにもALTIBASEは最適だと思います。そして、エンタープライズの現場では、無線環境の充実、デバイスの多様化で、いろんなところから大量のデータが飛んできますし、制御システムからも大量のデータが流れてきます。その大量のデータをプロセッシングしてフィードバックをかけ、工場、あるいはサプライチェーン全体を最適化するように運用するには、ハイパフォーマンスのALTIBASEは最適のデータベースシステムだと思います。ビッグデータ時代には欠かせないプロダクトに育っていく可能性を秘めています。今後も、大いに期待できると考えています。